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関係が関係を呼ぶ

松田朋春(グッドアイデア株式会社代表、「大分で会いましょう。」プロデューサー)

東京の高円寺で、友人がとあるレンタルビデオ屋をやっていました。もう、かれこれ20年以上前からだと思います。ジャズギタリストの友人はちょっとへそ曲がりな人で、ビデオのラインナップもマニアックでした。ATGやらアップリンクやらの配給映画がひと通り揃っていて、あとは音楽モノがやたらに充実しています。それが次第に評判となり、一部の映画好きに知られる存在になりました。

 

レンタルビデオからオンデマンドビデオの時代に移行して、店を閉めたのが5年くらい前。友人はその後ネット通販をやっていましたが、お酒好きがたたってこの年明けに肝硬変で亡くなりました。享年56才。

 

お父さんは健在で、息子を見送ることはさぞ辛かっただろうと思います。手元にはビデオのストックがダンボールで45箱残りました。この後始末がたいへんです。

 

で、私は1月のミーティングツアーでお邪魔した日田の独立系映画館リベルテを思い出したわけです。館主の原茂樹さんはビデオ屋の友人と感じが似ています。

 

ビデオ屋のホームページはまだ残っていて、そこに作品リストがきちんと整理されています。リベルテ原さんに見てもらうと、興味ありとのこと。

大半がVHSですし、上映するにも配給元との折衝が必要だから、原さんの負担になることは間違いないのですが、まとめて引き受けてくれるということでした。

 

友人のコレクションが散逸せずに残せるのです。しかもリベルテみたいな素敵な映画館でね。私もお父さんもホッと胸をなでおろしました。

 

輸送はこれからぼちぼちさせてもらって、すっかり済んだら、お父さんと友人のガールフレンドとで日田までお礼方々訪ねたいそうです。

ひとまず、よかったよかった。

 

そして、これには少し後日談があります。1月に日田を訪ねたゲストの佐藤武司さんが、高円寺のオービス(友人のビデオ屋)のファンだったことが後の飲み会で判明。さすが佐藤さん。荻窪に住んでいたころに通っていて、オービスからはかなり影響を受けたそうです。いまは荻窪を離れているので閉店も知らなかったらしく、残念がっていました。

でも、コレクションがリベルテにいくのだったらすごく良いね、とも。

 

そうか、わたしの友人は中央線沿線の映画好きに影響を与えてきたんだな。

そして、それが日田に渡るのか。文化のリレーだ。

 

原さん、よろしく。

大分、ありがとう。

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